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高橋燕市長、退任式でも合併の正しさを確信(2003.11.7)
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燕市の高橋甚一市長の退任式が、7日午後4時から燕市役所議場で行われ、最後のあいさつで高橋市長は県央東部との合併が高橋市長の方針通り行かなかったことを「それだけが心残りであり、残念」と話した。
中野邦雄助役はあいさつで「誠に無念です」と思いを述べ「公共事業福祉施策の充実などを実施し近隣市町村から住むなら燕市と言われるほど燕市の福祉制度充実を精魂込めて推進を図ってこられた功績は多大なもの」と高橋市長の最大の公約でもあった福祉の充実の大きな成果をはじめ、産業や教育など7年間の多数の取り組みを紹介した。
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退任式を終わって議場をあとにする高橋市長
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さらに「燕市の今後の財政状況を見据え、将来の町づくりを考え、当面する課題を解決するため、県央東部の一員の合併こそが唯一、選択できる道であるとの強い信念、まさに政治生命をかけた巌と言うべき信念をもって燕市の将来象を示してきた。住民投票の結果、否決を受けて、固い決意を持って辞任の意志を示された。今ここで市政をを断たれることは、私どもも痛惜の念万感胸につまるところ」と胸中を話した。
最後に高橋市長がよく引用した『人生の本舞台は、将来にあり』の言葉とともに「これからの高橋市長ご自身の本舞台で一層のご活躍を」と市長の激務と功績をたたえ、中野助役のことばで「大変ご苦労さまでした」と労をねぎらった。
そのあと、高橋市長に燕市から感謝状を中野助役が贈呈したあと、高橋市長があいさつした。
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退任式後、最後に市長室で座って「市民の皆さまにお礼を言いたい」と高橋市長
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高橋市長は「きょうまで7年2カ月の間、皆さんのおかげで大過なくすごすことができ、心から感謝申し上げます」と感謝し、「たくさんの思い出が次から次へと湧き上がり、良いことも悪いことも皆さんのお一人お一人の顔を見ますと胸に迫る物があります。今は良い思いだけを私の宝物として大事にしておきたい」。
「この7年間は幸いにも健康に恵まれ、一日も欠勤することなく市長としての職責を全うすることができたことは、助役さんをはじめ皆さま方のおかげです。皆さんも健康に留意され、これからなおいっそう厳しくなる財政状況のなかで知恵を出し合い、創意工夫とチームワークで改革を進めながら燕市と燕市民の幸せのために力を尽くして下さい。燕市の職員はみなさん有能でがんばっており、私の誇りでもありました・・・」と話し、言葉を詰まらせた。
「今思い残すことはありませんが、まさに今回の県央東部との合併が私の方針通り行かなかった。それだけが悔やまれます。この是非は必ず歴史が証明します。それだけが心残りであり、残念です」と無念さを話し、「きょうから私は一市民として燕市の行く末を見守ってまいります」と燕市政の発展を祈ると涙を浮かべながら、深々と一礼した。
会場の議場にいっぱいになった約200人の職員の拍手に贈られ、高橋市長は退場した。
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