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三条・刺刀職協同組合が解散を前に三条市に10万円寄付(2003.11.20)
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三条市内の包丁の木柄などの製造業者でつくる刺刀職(さすがしょく)協同組合(本田元一組合長・6人)は20日、今月末の解散を前に資産を精算して残った10万円を三条市の社会福祉に役立ててほしいと三条市に10万円を寄付した。
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左から高橋三条市長、刺刀職協同組合の本田組合長、板垣さん
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本田組合長(81)と役員の板垣信一さん(70)の2人が午前9時半に市役所を訪れ、本田組合長が「ささやかではありますが、福祉へ役立てていただきたい」と高橋一夫三条市長に善意を包んだのし袋を手渡した。
同組合は昭和35年に任意団体で発足。当初は刃物のさやや、柄の製造業者28人を組合員に材料を共同購入するなど活発に活動してきたが、近年の高齢化と後継者不足から11月末で解散を決めている。
本田組合長は、長年、同組合の理事長を務めて平成9年に亡くなった元三条市議、本田健治さんと、解散するときは余った金は市に寄付しようと話し合っており、解散にあたって組合資産を整理し、組合員の同意を得て10万円を寄付することにした。
本田組合長は「若手が魅力がないからとほかへ行ってしまい、継ごうという人はいなくなり廃業していった。これも時代の流れ」、組合では最年少という板垣さんも「組合がなくなるのは寂しいですけどね。後継者がいないことには」と時代の変化を受け止めながらも、組合の解散を惜しんでいた。
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