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三条市資料館で半牧中心に所蔵品展第3弾(2003.11.27)
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三条市歴史民俗産業資料館(羽賀吉昭館長)では、12月14日まで同資料館で開館15周年大所蔵品展の第3部「日本画」の前期展を開いており、同資料館が所蔵する三条文人の村山半牧を中心に江戸末期ころまで活躍した画家の作品を展示している。
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12月14日まで開館15周年大所蔵品展の第3部「日本画」の前期展が開かれている三条市歴史民俗産業資料館
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村山半牧(1828〜68)の17点をメーンに、勤皇家として親交のあった藤本鉄石(1816〜63)と富岡鉄斎(1836〜1924)、鉄斎とともに明治の文人せん茶界の先頭に立った田能村直入(1814〜1907)がそれぞれ2点の計23点を展示している。
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半牧の『水墨淡彩山水図』(51.5×49cm)
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ほとんどが掛け軸の水墨山水画。半牧の作品は、山や樹木を水墨の横点を連ねて表す米法山水(べいほうさんすい)を多く使い、少ない線で空間を生かし、彩色を抑えた飾り気のない作風が並ぶ。
鉄石が天誅組の乱を起こし、藩の追及を受けていると誤解した半牧は見附近郊で自殺。41歳だった。展示作品の大半は30歳代後半、半牧にとっては晩年の作。そんななかでも、何かの祝いと思われれる、ツルの透かしの入った絹本に描いた作品もあり、当時の半牧の背景を考え合わせると、なお興味深く鑑賞できる。
同資料館は開館から15年になるのを記念して今年度、シリーズで開館15周年展を開いている。第1部の屏風、第2部の日本画に続き、今回が第3弾。後期は12月20日から来年1月25日まで開き、明治から昭和期に活躍した三条文人14人の作品を展示する。
午前9時から午後4時まで開館、毎週月曜と月末日、祝日の翌日などは休館。問い合わせは同資料館(電話:0256-33-4446)へ。
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三条市歴史民俗産業資料館
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