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田上町臨時会で佐藤町長が合併協議からの離脱を明言(2003.11.27)
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27日開かれた平成15年田上町議会第6回臨時会で、佐藤邦義町長は三条市など4市町村で進めてきた合併の協議から離脱し、単独での町づくりを進める姿勢を示し、理解と合併以外の手段による町づくりの協力を求めた。
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27日開かれた田上町の臨時会
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佐藤町長は先に行った三条、田上、栄、下田の4市町村との合併についての住民意向調査で、反対が賛成を上回ったことを重く受け止め、尊重しなければならないとし、「今後、予定されております法定協議会への議案提案はいたしません。28日の合併協議会設立準備会で正式に報告をして了解を頂くことにしております。非常に残念な結果です」と話した。
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合併協議断念を「非常に残念な結果」と話す佐藤田上町長
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これまでの経過を振り返り、昨年4月に5市町村での県央東部合併研究会に参加し、合併を手段に新しい町づくりを目指したが、燕市が離脱。それを受けて「三条、田上、栄、下田は4市町村の首長会議で今後も合併は、どうしても必要だと確認した。田上町も合併することで、遅れている社会基盤整備に取り組んで、住民要望にこたえていくことが必要と合併を推進してきたが、残念ながらその願いはかないませんでした」と無念さを伝えた。
今後、単独で町づくりを進めるなら財政基盤整備の見通しは厳しく、社会基盤整備の実現も難しくなるという見方を示す一方、「地方分権は今後も進むことが予想され、難しい局面になれば、再度、合併を模索しなければならない状況も考えなければいけない」と将来にわたって合併を否定するものではないとした。
最後に「どうか今後の厳しい行財政問題において議員各位からも建設的な意見をいただきたい」と求めた。
質疑では、町民の未来に責任はもてるかという質問に「大きな住民要望は困難と思っている。しかし、町民の要望に応えられるよう自力でいけるような町づくりを、町民のみなさんに協力をいただきながら、NPOなどで参加していただきながら進めていく」と次善の策を講じるとした。
町議からも「単独で進めると決めた町長には、合併よりもさらにくわしく住民に理解を求め、説明する必要がある」という意見があった。
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