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合併協議会で田上町の脱会、3市町村による協議継続を承認(2003.11.29)
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三条・田上・栄・下田合併協議会設立準備会は28日、三条市体育文化センターで第5回会議を開き、田上町が住民意向調査の反対多数の結果から合併を見送り、脱会を申し出たことから、11月30日付けの田上町の脱会と残った3市町村で準備会のあり方も含めて協議していくことを承認した。
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4市町村長が顔をそろえるのは最後となった三条・田上・栄・下田合併協議会設立準備会、前列左から小林栄町長、佐藤下田村長、高橋三条市長、佐藤田上町長
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佐藤邦義田上町長は、住民意向調査で反対が賛成を3倍近く上回った結果を尊重し、離脱の申し出をした経過を説明、「私の力が及ばなかった」とわびた。当面は単独でまちづくりを目指すが、「また、状況が変化することもありますし、厳しい局面も想定されますので、またその時点で考えなくてはいけないと判断している」と、将来に可能性を残した。
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深く頭を下げて離脱をわびた佐藤田上町長
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最後に佐藤町長は「大変お世話になりました」と他市町村の委員らに深く礼をすると、田上町の委員も起立して頭を下げた。
また、田上町議の委員が、新市将来都市構想の下水道事業再開などに町の重要な事業を盛り込んでもらったことなどにふれ、「お世話になっている3市町村に大変迷惑をかけることになる。へたすると17年3月に間に合わないかもしれない。田上の町としての責任は非常に大きい」、「(田上町議会の)11人の推進派の力不足、大変申し訳ない」と深くわびる場面もあった。
田上町の委員に三条の委員は「おわびされたが、そういう必要はございません。対等です」、各市町村とも住民の合併への理解に努力していると話し、「逆に田上町の皆さま方、ご苦労様でございました。また、いい機会をもちましょう」と労をねぎらった。
高橋三条市長は、燕市に続く田上町の離脱を残念だとしながらも「1年半かけて新しいまちづくりに関して議論してきたことは、決してむだではなかった。将来のまちづくりに大変、大きなものを残した」と前向きにとらえていた。
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