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spacer燕市長選は杉山元市長と高橋前市長の一騎打ちで火ぶた切るspacer(2003.11.30)

燕市長選挙が告示された30日、立候補した元市長の杉山光映氏(72)と前市長の高橋甚一氏(67)は、それぞれ午前中に出陣式、そして小雨降るなかで第一声を放った。難航した候補者擁立から28日になって両候補が出馬に名乗りを上げたことで一気に過熱、市長経験者同士の一騎打ちで7日間の短期決戦の火ぶたを切った。

杉山光映氏の第一声

杉山光映氏の第一声

杉山陣営は午前11時から燕市廿六木3区に開設した選挙事務所で出陣式のあと、となりの駐車場で第一声を放った。出陣式で杉山氏は、出馬を決めた経緯を説明した。

選挙戦にならないよう、合併反対、賛成の混乱を収拾したいという狙いもあり、高橋氏が早く出馬表明していれば自身の立候補はなかった可能性もあったが結局、「あっちが出れば、こっちが出る」と再び混乱を招く結果となった。「しかし、こうなった以上はどうしても勝たしてもらわねばならない」と腹をくくった。

第一声では集まった支援者ら約100人を前に、「36年の長い政治経験を生かしながら、今の燕市の合併問題、地場産業の低迷、農業の低迷を少しでも緩和していくには、私の人生の最後をこの燕市に賭けていくと誓った」、「これからの1週間、命をかけて闘っていく」と決意を述べた。

高橋甚一氏の第一声

高橋甚一氏の第一声

高橋氏は、午前9時半から燕市宮町、戸隠神社で出陣・必勝祈願を行ったあと、同神社前で支援者ら約100人を前に第一声。住民投票の結果を受けて自ら辞職しながら再出馬を決めたことについて、市民から「合併問題だけで責任をとっても市民生活はどうなる。合併だけが市長の仕事でない」と要請を受けた。

再三の出馬要請、激励に責任を「取るべき」から「持つべき」と考えるようになり、決断に踏み切った。辞職から20日余りの再出馬に対する批判には「甘んじて受ける。市民の皆さまのために命を投げ出して頑張る」と決意を述べた。

県央東部合併は住民投票で反対が過半数を占め、当面は吉田町との協議に入るべきとしながらも「わたしの本当の目的は県央大合併です。これが正しいんです」と基本的な考えに変わりはないことを強調。「深い理解をいただき、もういっぺん私にその場に立たせていただいて、命がけで燕市民の生活の安定のために頑張ります。頑張らせてください」と支持を求めた。