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三条市の佐藤幸助さんの写真集『農村の四季』発刊(2003.12.22)
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アマチュアカメラマンの三条市西大崎2、会社員佐藤幸助さん(49)が農村をテーマに10年間、撮りためた作品を凝縮して収録した写真集『農村の四季』=新潟日報事業社刊・2,800円=が28日、発刊される。
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佐藤幸助さんの作品を収録した写真『農村の四季』
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B5判サイズで109ページ。山古志村や小千谷市、川口町などを中心に県内の農村をテーマに撮影したカラー作品97点を掲載する。
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初めての写真集出版となった佐藤幸助さん
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構成は農村の1年をストーリーを追うように進む。春の『雪解け』に始まり、夏、秋、冬。田植えからイネ刈りまでの農作業をサイドストリーに、季節の移ろいとともに姿を変える農村の自然をとらえている。
フィルムにデザインを露光するような佐藤さんの手にかかると、棚田や棚池といった農村では珍しくない風景が一変する。棚池に映る真っ青な空と白い雲のコントラスト、朝焼けの紫がかったグラデーション。そこに暮らす人でも息をのむほどドラマッチクで強烈な印象を放っている。
佐藤さんは市内の金属加工業の会社に勤めながら、週に3日ていど撮影に出掛ける。日の出に間に合うよう、午前3時ころに家を出て、出勤時間に間に合うように帰宅する。決定的な瞬間には年に何日も出会えないが、「いい場面をまた見たい」という一心から暗闇にハンドルを握るのも苦にならない。
写真歴は意外に短く、1992年から。しかし、98年に富士フィルムフォトコンテストネーチャーアート部門で銀賞、2000年には全日本写真連盟新潟県本部新潟県写真サロンサロン大賞を受賞と大きな実績を残す。写真集の出版は2000年に新潟市で初めて個展を開いたころからの念願だった。
写真集の編集は、思うような写真がなかったり、色合わせなに苦労もしたが、「できあがりには満足しています」と苦心の作をいろいろな人に見てほしいと発刊を心待ちにしている。
出版を記念して21日から来年1月24日まで三条市須頃3、カメラのキタムラ三条ピア店で写真展を開いており、収録作品の中から22点を全紙サイズで展示している。また、発刊より一足早く21日から同店とカメラのアート各店で先行発売している。
■関連リンク
写真館 ビーバー(佐藤幸助さんのホームページ)
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