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燕、吉田の合併検討懇談会で分水町を含めた合併の枠組みが浮上spacer(2004.1.29)

燕市と吉田町が合併協議のあり方について検討する燕市・吉田町合併検討懇談会の第1回の会合が29日、燕市役所で開かれた。両市長とも合併の積極的な推進で意見が一致した一方、寺泊町、弥彦村との法定合併協議会が解散に向かっている分水町を含めた3市町による合併の枠組みも浮上した。

29日開かれた第1回の燕市・吉田町合併検討懇談会

29日開かれた第1回の燕市・吉田町合併検討懇談会

燕市は高橋甚一燕市長と中野邦雄助役、吉田町は泉光一町長と塚原克典総務課長の4人と両市町の議員7人ずつ計18人の委員全員が出席した。

高橋市長は「燕市と吉田町の特性を生かした町づくりを進め、将来を担う若者たちが夢を持てるような地域づくりのために最大限努力したい」とあいさつ。

泉吉田町長は昨年3月に吉田町で行った住民意向調査で、合併は燕市を含む枠組みが56%だった結果を尊重、「ようやく同じテーブルについて合併の話ができることはありがたい」と燕市との合併の前進に期待し、さらに合併特例法を視野に入れて「吉田町と燕市2市町の間で合併について積極的に話を進めていきたい」とした。

席を並べた泉吉田町長(左)と高橋燕市長(右)

席を並べた泉吉田町長(左)と高橋燕市長(右)

両首長のあいさつのあと、会長に燕市議会の星野義則合併問題調査検討特別委員長、副会長に吉田町の幸田元良合併調査検討特別委員長を選任。1回目の会合であり、率直な意見交換をと、その後は1時間、非公開で懇談したあと、両首長と星野会長、幸田副会長の4人が会見した。

懇談の内容について星野会長は、特例法期限内の合併で共通認識をもつ前向きな話しだったと説明したが、解散へ進む分水、弥彦、寺泊の3町村の法定協議会が白紙に戻った場合の対応でも話があったようだ。

分水町が合併協議に参加の意向があった場合の対応について泉町長は「懇談会ではわたしの方から(分水町の)話をした」と説明した。さらに、昭和29年の合併で入り組んだ分水町との境界の問題の解決を望む声があることから、分水、弥彦、寺泊の合併が白紙に戻れば分水町の参加も希望するという考えを示し、分水町長の意向の確認について泉町長は「議員と相談した中でどういう対応を取るか進めていきたい」とした。

また、会見後に星野会長は、懇談では燕市の委員からこの日の懇談は燕市と吉田町との合併がテーマで、分水町との合併などまで手を広げると2市町の合併そのものが失敗するのではと心配する声があった言う。

また、燕市議会では分水町を含む合併の枠組みの考えはなかったので、燕市の委員から否定はしないが意見もなかったと説明している。燕市議会では2月2日に議員懇談会を開いて懇談の内容を報告する。