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29日まで三条市資料館で「昭和に活躍した三条の芸術家」(2004.2.3) |
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三条市歴史民俗産業資料館(羽賀吉昭館長)では、29日まで同資料館で開館15周年大所蔵品展第4部「昭和に活躍した三条の芸術家」の前期展を開いており、昭和に画才を極めた三条市に生まれ、あるいは暮らした4人の作品を展示している。
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29日まで三条市歴史民俗産業資料館で開かれている開館15周年大所蔵品展第4部「昭和に活躍した三条の芸術家」前期展
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油彩の清水敦次郎(1915〜62)5点、同じく源川雪(1909〜85)8、日本画の浅野正俊(1907〜88)5点、水彩の坂井盛次(1911〜87)3点、計21点を展示している。
清水は上町に生まれ、上京して太平洋画界研究所に学び、昭和20年に日展特選に輝いた。晩年は木曽山中に暮らし、その山岳風景を描いた。息をのむ細密な描写は圧巻で、同時に祈りにも通じるような清水の気迫が伝わる。
源川は一之町(今の本町3)に生まれ、東京女子美術専門学校を病気で中退しながらも有島生馬に師事し、師が所属した一水会で活躍。風景画を中心とした穏やかな画風が好まれたが、人物画も温もりを感じさせる画風だ。
浅野は御蔵小路(今の本町5)に生まれ、今の東京芸術大学で日本画科へ進み、卒業制作は同校買い上げに。都内で高校美術教諭を務めながら文展、日本画院を中心に活躍し、飾らない画風が親しみを感じさせる。
坂井は佐渡両津の生まれ。教員となってその大半を三条市で過ごした。三条洋画界の草分け、白陽会に所属。水彩を好み、買ってきたサカナを描いた作品が多く、自分のためにスケッチブックに向かう坂井の姿勢を象徴している。
午前9時から午後4時半まで開館、月曜と月末日、祝日の翌日(休日は開館)は休館。入場無料。後期展は3月6日から同28日まで開き、三条市の名誉市民だった写真家渡辺義雄の作品を展示する。
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三条市歴史民俗産業資料館
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