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西燕保育園の16年度の改築は補助事業からはずれて先送りにspacer(2004.2.20)

燕市は19日開かれた議員協議会で、西燕保育園の改築事業が、県から国へ提出する補助事業の対象にならなかったため、計画していた16年度の建設ができなくなったことを報告した。

16年度の建設ができなくなった西燕保育園改築のために取得した用地

16年度の建設ができなくなった西燕保育園改築のために取得した用地

西燕保育園は昭和45年の建築から32年になり、老朽化が進んだため、市は17年4月の開園を目指して改築を計画。平成14年度に道路をはさんだ現園舎向かいに3,483平方メートルの用地を取得、造成した。改築と同時に乳児保育、一時保育、子育て支援センターなど市民ニーズに応える多機能保育の実施も計画していた。

補助額は国と県で合わせて総額1億700万円を見込む。市は13日開かれた社会厚生常任委員会で計画の進ちょく状況を説明し、新年度予算に設計監理委託料を計上、建設工事費などは5月ころに県の補助内示がありしだい、早急に関係予算を審議するとしていた。

しかし、17日の県予算発表にあわせて、県から国への補助協議を進める提出枠に西燕保育園分を組み入れられなかったと連絡を受けた。県の説明では、国の待機児童の解消優先の考え、緊急性と、県内で例年になく保育所関連の補助申請が多かったため、国が県に示した予算枠に補助件数をしぼり込んだという。

市健康福祉課長は「17年度事業として実施できるよう再協議することと、新年度予算案に計上しているものを時間的に修正できないもので、6月に減額補正での対応をお願いしたい」と理解を求めた。

質疑では、住民の要望の強い事業だけに残念、17年度は必ず実現できるよう関係方面へ要請をといった要望が相次ぎ、高橋市長は「続けて17年度に何とかできるよう要望していく」と先送りにはなったものの、引き続き実現に努める考えを示した。

また、長井由喜雄市議が改築を前提に計画した乳児保育などの事業に実施の見通しをただすと、担当課長は「現実にはあいている部屋も少なく、その状況を見て検討する」と答えるにとどまった。