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三条市平成16年度当初予算は前年度比9.6%増だが実質は5.5%減(2004.2.21) |
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三条市は20日、平成16年度当初予算概要説明会を開き、一般会計の総額は15年度当初予算に比べ9.6%(27億2500万円)増の312億4000万円を示した。膨らむ市債の借り換えなど42億8293万円を除くと、実質的予算は逆に5.5%(15億5793万円)減の269億5707万円で、極めて厳しい予算案を説明した。
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20日開かれた三条市の平成16年度当初予算概要説明会
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高橋一夫三条市長は、これまでも徹底した経費の見直しや歳出の抑制に努めてきたが、昨年暮れの国の三位一体の改革により「追い打ちをかけられるような厳しい内容」と話し、約9億円の歳入減により財源確保に困難を極めた。
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平成16年度の予算概要を説明する高橋三条市長
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平成16年度は市の単独施策の大幅な見直し、基金の取り崩し、さらに一般職員給与2.5%削減の一年間の継続などで、歳入歳出のバランスをとったと説明した。
歳入は市税が102億9477.2万円で昨年比0.1%の微増で、地方交付税は3.2%減の39億円、国庫支出金は4.0%減の18億9855.3万円、県支出金は7.1%減の13億2525.8万円、市債は30.9%増の68億9753万円。減税補てん債などの借り換えによる42億8293万円を除いた26億1460万円は臨時財政対策債11億やひまわり債などを発行、繰入金では財政調整基金6億円を取り崩し、主要基金は平成16年度末で底を突く。
歳出では、事業の見直しで86事業で事業終了などを含む廃止・縮小、61事業を新規・拡充した。廃止・縮小では市長交際費減、合併処理浄化槽水質検査手数料補助金で425.6万円減の0円など。新規・拡充では、市政70周年記念事業、児童手当給付費の就学前から小学校3学年終了前まで支給対象拡大、せん定枝資源化施設整備事業、鍛冶道場建設事業などが含まれる。
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