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加茂市の16年度予算案は実質1.1%で5年連続減(2004.2.28) |
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加茂市は27日、一般会計総額で140億2000万円となる平成16年度当初予算案を発表した。前年比4.7%(6億2300万円)増だが、特殊要因の借り換え債4億6770万円、加茂美人の湯の特別会計から振替2億1412.5万円、減債基金積立金8720万円の計7億6902.5万円を除いた実質的予算は、1.1%(14億602.5万円)減の132億5097.5万円と5年連続のマイナス予算となった。
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平成16年度予算案を発表する小池加茂市長
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小池清彦市長は、16年度予算を一言で言えば「極端な地方切り捨ての暗黒時代を悠々と乗り切る予算」として小泉内閣の地方交付税削減を批判した。
編成方針では「県も市町村も貯金を大量に食いつぶすなかで、加茂市はやむを得ず極めて好ましくない大幅な経費削減を行いつつ、しかし、福祉、産業支援、諸団体に対する補助金等、市民に直接関係する予算は一切削減しない。ただし医療費の増大に伴い、国民健康保険税だけは値上げせざる得ない」と約15%、3人家族で年間約3万円になる値上げを行うことなどを示した。
歳入予算の構成比は自主財源48.2%(67億6369.7万円)、依存財源51.8%(72億5630.3万円)。主な自主財源は、諸収入21.4%(29億9652.4万円)、市税19.5%(27億3294.4万円)、繰入金3.6%(5億1197.3万円)、主な依存財源では地方交付税27.7%(38億7700万円)、市債11.1%(15億5180万円)、国庫支出金4.6%(6億4463.6万円)、県支出金3.1%(4億3436.5)。
また、16年度末基金は12億8700万円だが、平成19年には退職者が急増することなども念頭に、来年度の経費執行では「現実を見ながら懸命に節約を行い。貯金が目減りするのを最小限にとどめたい」とした。
歳出予算では、若宮公園整備事業費(2億3300万円)、体操施設建設事業費(1億8007万円)、市制施行50周年記念事業費(250万円)などを盛り込んだ。
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