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田上町商工会がアンケート結果を基に田上町に合併推進要望(2004.3.4) |
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田上町商工会(佐野一雄会長)は、同商工会会員を対象に行った市町村合併に関するアンケートで、田上町の合併を求める回答が9割近くにのぼったことから4日、佐藤邦義田上町長と田巻敏町議会議長に合併推進の要望書を提出した。
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佐藤田上市長に合併推進を要望する田上町商工会の佐野会長ら
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田上町は昨年11月に三条、栄、下田との合併について住民意向調査を行い、反対が約6割が占めたことを受けて合併協議から離脱、単独の町づくりを進めている。
しかし、昨年末に示された国の交付税削減で財政はさらに厳しくなるため、今後、同商工会が同町にどう働きかけていくかなどの参考にしようとアンケートを行った。
アンケートは2008年度までの町の基金残高などの資料も同封して2月18日に387会員すべてに郵送、25日までの返送を求め、3月1日までに277枚(回収率71.6%)の返送があった。
その結果、田上町の合併についての設問の回答は、多い順に「暫定的に単独で進め、将来は合併相手を検討する」が63.2%(175人)、「早急に三条・栄・下田と合併できるように進める」が25.3%(70人)、「単独で進める」が9.0%(25人)だった。
また、「暫定的に…」を選択したうち、合併相手は多い順に加茂市32.1%、新潟市27.1%、その他2.2%。これらの結果から同商工会は回答者の9割近くが合併を求めている結論づけ、町長と町議会会議長に要望書を提出するこにした。
午前9時に佐野会長と野沢幸司副会長、金子静夫副会長、高橋善一事務局長の4人が町役場を訪れ、要望書を手渡して「単独の町づくりでは財政困難なため、住民、商工業者が将来的に明るい希望のもてる合併の町づくりを推進していただきたい」と求めた。
佐藤町長は、財政が厳しくても住民の大半から合併を望む声が上がらないと、すぐに合併に向かうことはできず、三条方面との合併を望む割合が町で行った意向調査の数字に近い25.3%だったことについて、「25%ていどだと、すぐに三条方面とはならない」と合併に否定的な考えを示した。
田巻町議会議長は、今後の町の姿が「この3月定例会であるていど見えてくるものと期待している」と話していた。
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