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三条・鍛冶職人育成講座の最終年度スタート(2004.4.13) |
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(協)三条工業会(斎藤弘文理事長)と三条市は12日、三条市金子新田、(株)山村製作所内の三条鍛冶道場で伝統地場産業後継者育成事業「鍛冶職人育成講座」の平成16年度開講式を行い、開き、地元の鍛冶職人の後継者ら8人が今年度も伝統の技を学ぶ。
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12日開かれた鍛冶職員育成講座で先輩鍛冶職人の実技を食い入るように見つめる受講者
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同事業は、経済産業省と三条市の助成を受け、三条の鍛冶職人の築き上げた技術を、後継者の育成によって産地として継承するのが目的で、平成14年度から3年計画で鍛冶職人育成講座を行っており、今年度が最後の3年目になる。
1年目は和釘、2年目はつかみ箸を製作し、今年度はその集大成。2年間で習得した技術で商品を意識したモノづくりを行う。切り出し小刀や包丁を中心に製作し、実技、座学、材料試験などを月2回、午後6時から9時までの3時間、先輩の職人から指導を受ける。
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平成16年度開講式
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開講式には、指導にあたる現役の鍛冶職人9人と同事業1年目から参加している受講生8人、事務局など22人が出席。あいさつで涌井清次(協)三条工業会専務理事は「機械よりも、自分独自の技術で商品を確立していけば生き残っていく」と話し、モノを作る人たちの社会的地位と環境の向上に期待した。
受講生は20代から40代で、包丁やはさみ、鉈(なた)、ハンマー、バールのメーカーの後継者など。開講式のあと、さっそく実技にを行い、鉄に鋼を取り付ける「鍛接(たんせつ)」の作業を行った。受講生らは、指導者のデモンストレーションに見入り、鍛冶の技の習得に真剣な表情で取り組んでいた。
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