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斎場を月ケ岡養護学校の隣接に建設することについて、新潟県知事、県教育長も「この計画は好ましくない」とし、私たちも県の考え方と同様、子どもたちへの悪影響を大変心配しております。
県内では寄宿舎が併設されている学校から300m以内に斎場が建設されている例はありません。
三条市は、奈良県大淀養護学校の例を引きあいに出し『何も悪影響はない」と言っていますが、立地条件や、奈良県特有の事情があるなど、比較できるものではないと考えます。
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月ケ岡養護学校の場合、寄宿舎が併設されており、小学部から高等部まで、90人の生徒が親元を離れて学校(寄宿舎)生活を送っています。
斎場は死者を弔い火葬する場所だと知ったらどうでしょうか。障害のない子どもさんでも、親元を離れ、斎場に隣接する場所での寝泊まりは平常心でいられるでしょうか。
知的障害をもっている子どもたちは、極めて敏感で、不安を感じやすく、またパニック状態におちいった場合、重大な結果を招きかねないのです。
また、近年児童生徒の数の増加や、限られた敷地のなかでの増改築の繰り返しにより、知的障害養護学校に必要な憩える空間が敷地内にはなく、学校南側も交通量の増加により開校当時とは比較にならないほど、周辺環境が悪化しています。
唯一、斎場予定地周辺が子どもたちの散歩や、マラソン、学校畑での農業体験など、大切な生活と学習の場となっているのです。
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三条市は、「新しい斎場は煙も出ないし臭いもしないホテル並みの施設だから全く心配はいらない」と言っています。
ホテル並みの施設であるならば、大都会の様に市街地の真中でも構わないのではないでしょうか。
また、三条市の考え方では普通の小学校、中学校に隣接する場所に斎場を建設しても構わないということになります。
この場合、その保護者は「おおいに結構」と歓迎してくれるでしょうか。
私たちは、月ケ岡養護学校の隣接地に斎場を建設するのは新たな差別の持ち込みであり、人権無視に他ならないと考えます。
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「市民参加の街づくり」を基本理念に掲げている三条市は、斎場の移転先について、どんな形で市民の意向を聞いたのでしょうか。
移転先が月ケ岡養護学校の隣接地に予定されている事が明らかになった時、月岡集落の班長さんの過半数が署名を持って、その理由について説明してほしいと要請した事に対し、何等説明もないまま事の進行をはかったのです。
また、斎場の移転先を月ケ岡養護学校に隣接することに反対する署名は37,980名、その内三条市民の署名は13,900名に及びました。三条市長への陳情、要請署名でこれだけ多くの署名が提出されたことがあったでしょうか。
このことを以っても、多くの市民は、月ケ岡養護学校の隣接地に斎場を移転することに賛同していないのです。
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三条市は、財政事情が大変厳しいことを理由に、市民から強い要望のあった文化会館や総合体育館などの建設を、「第4次まちづくり総合計画」には取り入れませんでした。
ところが、斎場建設の当初予算見込み額は約13億円でありましたが、最近では約21億円にまで膨らんでいます。
私たちは、厳しいと言われる財政事情を考えるならば、建設費が非常に安くてすむ下田村大浦地内の山手、月岡の運動公園や現斎場現斎場用地の拡張等、議会で議論のあった候補地や市民から要望のあった月岡の山手、三高跡地等、宇都宮市のように住民の要望を聞き選び直すことだと考えます。
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