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25日まで三条市丸井今井邸3周年の富山南斎能面展(2004.4.23) |
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三条市の丸井今井邸保存会(加藤昇会長)では、23、24、25の3日間、三条市丸井今井邸のオープン3周年記念事業として「富山南斎 能面展」を開き、福島県会津若松市の女流能面師、富山南斎さんの打った能面30点を展示している。
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マツを描いた金びょうぶの前に並ぶ富山さん制作の能面
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富山南斎(本名・初瀬川せつ子)さんは、1937年福島県会津若松市生まれ。66年に能面彫りを始め、92年に会津能楽会に入会し、能楽会で使う能面の納入、修復するようになり、97年に会津能面まつり会長に就任し、第1回会津能面まつり開催。同年、三越新宿南店にて能面展開催。1999年、佐渡「能楽の里」で能面展示。また、現在は、ウルシ苗の生産に一生をささげた富山さんの母、ウメさんの記念館館主でもある。
丸井今井邸保存会は、三条市内の人の紹介でから会津若松市の富山さんのもとを訪ねた。能面彫りの使う鑿(のみ)が三条製品であるという縁もあり、今井邸を運営するボランティアの趣旨に賛同してもらい、能面30点と富山さん制作の金びょうぶ1点を借り、展示している。 能の舞台に欠かせないマツを描いた金びょうぶの前に能面を並べ、能舞台を思わせる。翁面、尉面、鬼神面、男面、女面、霊面など木曽ケヤキを使って作られた能面は、光の角度や見る方向などで表情が変化する。 24日は富山さんも来場し、午後2時ころから面打ちの実演を行い、午後6時から三条宝生会の有志が一階座敷で仕舞を披露し、観客は今井邸の庭から観賞し、薪(たきぎ)能のような雰囲気を味わってもらう。
入場は無料。展示は、3日間とも午前10時から午後4時まで。
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