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三条市代官島で一足早く直播栽培の田植え始まる(2004.4.28) |
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三条市代官島地内の田んぼでは、一般の田植えよりも一足早く、田んぼに種もみを直接まいてイネを育てる直播(ちょくは)栽培が始まった。
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三条市代官島地内で始まった直播栽培の田植え
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田植えは、育てた苗を植えるのがふつうだが、直播栽培は文字通り直接、種もみを田んぼに蒔(ま)いて芽を出させる栽培方法。育苗作業の手間やコストがかからず、出穂が6日から10日遅れるので収穫期を分散でき、夏の高温回避による高品質化などメリットは多いが、発芽や苗立ちが不安定、鳥の食害を受けやすい、収穫量が減るといったデメリットもある。
代官島地内の数軒の果樹との複合農家では、数年前から直蒔栽培を行っており、種まきの時期や育て方を研究しており、昨年までは5月に入ってから行っていた種まきを、ことしは4月27日から始めた。 種まきは、専用の播種機(はしゅき)の後部タンクに種もみを入れて田んぼを歩くくらいので速度で往復する。播種機は、田んぼに1、2cmの筋をつけてそのあとから筋に種もみを落とし、土をかぶせる。 地元では、ちょうどゴールデンウィークが田植えのピークになっているが、果樹栽培農家にとっては、ナシやモモの受粉や摘花の作業と重なる。 田植えの負担を減らし、集中する作業を分散したいと直播栽培を始めたもので、「若い人には農作業は敬遠されがちだが、この方法ならやりやすいのでは」と、後継者育成の効果にも期待している。
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