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燕市・安了寺の「八王寺の白藤」が見ごろspacer(2004.5.8)

県の天然記念物に指定されている燕市八王寺、真宗仏光寺派安了寺境内の「八王寺の白藤」が開花し、白い滝のように垂らした花房と甘い香りで訪れる人を楽しませている。

見ごろを迎えている燕市の八王寺の白藤

見ごろを迎えている燕市の八王寺の白藤

安了寺は、寛文8年(1668)ころ、三島郡の夏戸本光寺住職、玄昌が次男の了学を伴って入寺し、中興の祖となった。中興住職の入寺当時、宗門紛争がおき、貞享年間(1648〜1687)に、ほかの数十カ寺とともに真言宗大谷派を離脱、真宗仏光派に転派したと伝わる。

白藤は、このときの転派の決意を表明、本山仏光寺の正紋「仏光寺藤」にちなんで植えられたといわれている。以来、歴代住職、門徒らが手厚く保護し、昭和33年3月に県の天然記念物に指定された。40年ほど前からは地元有志らでつくる「八王寺大白藤保勝会」が保護・管理を行っている。

白藤の幹回り約6mの幹から延びる枝を支える藤棚は東西約30m、南北約20m。ことしの開花は平年に比べ4日ほど早く、長さ3、40cmほどの花房は5分から7分咲き。毎年、市内外からたくさんの人が白藤の花と香りを楽しみに訪れている。

15日ころまでは藤棚に下げた提灯に、夕方から明かりをつけている。また、9日午前10時から午後4時まで、恒例の「白藤茶会」が同所で開かれる。茶席券は500円。