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三条鍛冶道場建設に三条デザイン研究会が提言spacer(2004.5.27)

三条デザイン研究会(小林知行会長・31会員)は26日、三条市が進めている三条鍛冶道場建設事業が、ソフト面が十分に検討されていないと見られず、将来の発展性を考慮した施設づくりの推進をするため「三条鍛冶道場建設への提言」を高橋一夫市長に提出し、ワークショップの設置を求めた。

三条鍛冶道場建設で高橋三条市長に提言する三条デザイン研究会の5人の会員

三条鍛冶道場建設で高橋三条市長に提言する三条デザイン研究会の5人の会員

午前9時に小林会長と会員の小林一さん、金子晴敏さん、山井太さん、山村登さんの5人が市役所を訪れた。

三条鍛冶道場は、平成4年に鍛冶技術の伝承・錬磨を目的に、鍛冶関係者有志により研修会の形で発足以来、鍛冶関係者の仕事場で行ってきた。今では三条産業のスポークスマンとしての役割も大きく、公設で三条鍛冶道場専用の施設を三条西別院跡地を借りて建設することで、国の補助を申請し進めている事業で、来年4月オープンの予定。

同会では、テーマ・コンセプトのない施設では、数年後にただの倉庫になる可能性があるとして、5月中旬に市担当課から同事業の内容を聞いた。

すでにハードの建設計画が進んでいる今となっては、ハードの変更部分は限られるが、今からでもテーマ・コンセプトを含むソフト面の検討を行う場の設置が必要であり、その際に広く意見を求めることが重要と、提言した。

提言書では「『知恵』を出す人や団体はわれわれを含め、三条の中に居ます。その人たちを使わない『愚』は行政としての怠慢に他なりません。」と厳しく述べ、歴史民俗産業資料館やその他の周辺施設との関連を考慮した将来計画の策定や大型ディスプレイによる鍛冶仕事の実況中継など具体的な提案をし、「三条鍛冶道場建設事業ソフト面検討ワークショップ」の設置を要望した。

高橋市長は、補助金のために妥協しなくても、先行き有効だろうという施設にする必要があると話し、早急に鍛冶集団も交えて施設を有効に使うための話し合いをすることにした。