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三条市大島地区でブドウが開花(2004.6.3) |
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県内有数の果樹産地、三条市大島地区で、ブドウの花が咲いている。一面をピンクや白の花で彩るモモやナシと違って棚の下に目立たない緑の花穂を下げている。
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ブドウの巨峰の花が咲いた三条市大島地区のブドウ畑
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ブドウの花を知らない人には近づいても花の存在に気づかないだろう。今、咲いているのは8月下旬に出荷期を迎える露地物の品種「巨峰」だ。
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ブドウの花穂のクローズアップ
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葉の緑に溶け込む同じような色をした花穂とよばれる房を垂らし、めしべの回りに開いたおしべがちょうど線香花火の火花のようだ。
ブドウは花びらは帽子の形に似ていることから「キャップ」と呼ばれる。しかし、キャップは開くと同時に落ちてしまい、言い換えれば開くのと同時に散る。
キャップが外れる瞬間におしべが開き、その勢いで花粉が飛んで中央のめしべに受粉する。おかげでモモやナシのように生産者が授粉作業を行う必要はないが、粒の大きく実らせるため、開花前に花の数を少なくする房づくりをし、そのあとも摘粒作業を2回。収穫まで一房一房に愛情を注ぐ根気のいる作業が続く。
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