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小6の児童切りつけで三条市教委が臨時校長会を召集spacer(2004.7.7)

三条市教育委員会は、7日午後3時から市役所で市内全小中学校校長を対象に臨時校長会を開いた。前日6日に市内小学校で6年生の男子児童が同学年の児童を包丁で切りつけたことを受けて開いたもので、各校長に事件の概略を説明し、各校の今後の取り組みを指導した。

7日、三条市内全小中学校校長を対象に開かれた臨時校長会

7日、三条市内全小中学校校長を対象に開かれた臨時校長会

松永悦男教育長は、「人ごとと思わず真剣に取り組んでもらいたい」と求める一方、今回の問題点として「井栗小学校はここ数年いじめの報告はゼロであった。発生の原因を調べていくと悪口を言われたり、いつの間にかいじめられていたというような、そういう事実があったにもかかわらず、学校がそれを見落としていたのか」と指摘した。

事件の概略を話す松永教育長

事件の概略を話す松永教育長

さらに「単に一人ひとりの指導では、ふだん子どもたちの表しか見えない。本当の心の奥を見る教師として、学校の任務として真剣に取り組んでいただきたい」と、命の重さ、大切さ、人間関係の把握、さらに児童、生徒の言葉から発するサインなどを再確認してほしいと求めた。

このあと、学校教育課長から緊急性を要するものと、長期的な展望の2つの視点から具体的な取り組みを説明するとともに、それに基づいて各学校が実際に取り組んだ内容の報告書の提出を求めた。

出席した校長から質問はなかったが、意見がいくつか出た。井栗小の教諭、保護者、地域の連携の評価していたと話す校長は、「このことで、井栗の地域が、保護者が、先生方が自信を失ってはいけない。落ち込んではいけない。元気を出さなくては」と前向きな対応を求めた。

また、「刃物の町三条、金物の町三条にふさわしい子どもたちを元気を出して育てていかなくてはならない」と、伝統の刃物教育を大事にしていかなければならないと説く校長もいた。