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三条市の被災地域で住民の復旧作業が本格化(2004.7.16) |
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7・13水害から4日目の16日。冠水の被害が集中した三条市・嵐南地区は依然として避難勧告が出されていたが、一刻も早く我が家の無事を確かめ、元通りの家に戻そうと住民の本格的な復旧作業が始まった。
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北新保1地内の四日町商店街の通り、家の前にごみの山に激しい雨が降り注ぐ
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避難所や親せきの家で3晩を過ごした住民は次々と自宅に戻り、まずは浸水で使えなくなった家財道具や畳を家の前に運び出した。どの家も1階は空っぽになり、家の前には泥にまみれた家財道具や川水とともに流れた着いた流木やごみが山積みになった。
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重機も入った復旧作業
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断水しているので泥を洗い流すことができず、家の中にたまった泥水をデッキブラシを使って押し出したり、スコップで集めたりするよりほかなかった。 三条高校や四日町小学校に近い北四日町や北新保、そして四日町商店街では、ごみとなった山のなかに、つい先週まで当たり前のように使っていた、たんすやテレビ、布団、ピアノ、店のマネキン。大雨洪水警報が発表されているなか、時折降る激しい雨がその泥を洗い流しているのは皮肉だった。 五十嵐川に架かる橋は車両通行止めだったが、災害復旧関連の車が多く、粗大ごみの山をぬうようにして通っていて日中は大渋滞だったようだ。
夕方、再び避難所へ戻るために橋を渡る住民の足元には、茶色く濁った五十嵐川。三条市民憲章は「わたしたちの願い 五十嵐川の清さと 信濃川の豊かさ…」と始まるが、住民に五十嵐川がもたらしてきた恵みを感じる余裕はない。
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