三条市吹奏楽団の楽器が水没、団員が復旧作業にあたる

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(2004.7.17)

三条市吹奏楽団は、三条市嵐南公民館をメーンの練習場にしているが、7・13水害で同公民館は冠水。同吹奏楽団が同公民館に保管してもらっている楽器類がすべて水没した。

三条市嵐南公民館の地下室を掃除する三条市吹奏楽団団員

同公民館はふだんから水が上がりやすく、13日の五十嵐川の堤防決壊前に職員が同吹奏楽団に楽器の移動の必要性を知らせた。団員は急いで同公民館へ向かったが、到着前に堤防が決壊した。

そして3日後の16日に楽器の移動に向かったが、講堂のステージ下の地下室に格納していた楽器は完全に水没していた。

17日も10人ほどの団員がボランティアで地下室を中心に同公民館の復旧作業を手伝った。地下室にこもった強烈な悪臭に顔をゆがめながらも、小型ポンプで地下室に残った水を排水し、昼前には床が見え始めた。

ほかの団員も自宅が冠水した団員の家の手伝いに向かった。8月1日に出場する吹奏楽の全国コンクールの県大会まで残り2週間。もちろん、同公民館を練習場に使えず、となりの燕市内で借りられる会場を探している。

楽器も金管楽器はともかく、木管楽器は捨てるしかないが、団員に落ち込む様子はない。「逆境だからこそ、いい結果を残したい」。この先も水害のつめ跡と闘う市民を明るい話題で励まそうと団員に気のゆるみはない。

うねるようにフローリングが盛り上がった三条市嵐南公民館のプレールーム