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7・13水害から初めての青空に復旧作業も急ピッチ(2004.7.19) |
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7・13水害から6日目の18日は、停滞していた梅雨前線がようやく南下し、被災地の三条市・嵐南地区では豪雨が始まって以来、初めての青空が広がった。前日17日夕方にも改めて避難の呼びかけが行われ、市民は再び不安な一夜を過ごしたが、この日は青空に励まされるように復旧作業のピッチも上がっていた。
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四日町小学校での復旧作業を終えて帰還する自衛隊
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堤防の決壊部分に近い曲淵や月岡周辺では、破堤とともに大量の土砂が一気に流れ込んだ。人力ではとても片づけられる量ではなく、重機やダンプで除去作業を行っている。
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曲渕地内では濁流に巻き込まれた車があちこちに放置されたまま
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家の前に積まれたごみも、ほかの被災地域と違って泥や木が目立ち、壊れた家の一部もり、田んぼには点々と濁流に流された車。ボランティアや手伝いの人がスコップで家や道路の泥を運び出し、懸命に作業してもいっこうに先は見えてこない。 四日町付近は相変わらず車が渋滞し、背丈より高く積み上げられた家財道具を避けるようにして走っていた。
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北新保の気が遠くなるようなごみの山
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この日から24時間体制の重機やダンプによる水害ごみの回収が本格的に始まった。住宅の多くは家財道具の運び出しを終わり、1階部分は空っぽになっていたが、事業所では人手が足りず、「とっても自分たちだけではできない」と携帯電話でボランティアの応援を求める人もいた。
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床がゆがんだりめくれ上がったりした四日町小体育館
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前日17日から自衛隊や消防団が小学校の復旧作業を行っている。深いところで180cmも浸水したという四日町小学校では、水浸しになった道具をグラウンドに運び出し、泥水となったプールの水をホースで吸い上げて、校内に入った泥を押し流していた。
1階の教室や体育館の木の床は、ゆがんだり、めくれ上がったりで、張り直さなければ使えない状態。片づけをする教諭は「気持ちを切り替えて、机も体育館も新しくしてもらえるんだと思うようにして頑張っている」と話し、しばらくは2階以上を使って授業をすることになるだろうと話していた。
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