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23日、三条市内22小中学校のうち、被災地を除く15小中学校で終業式(2004.7.23) |
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三条市内22小中学校のうち、水害の被害を受けた嵐南地区を除く10小学校と5中学校で23日、1学期の終業式が行われ、夏休みに入った。
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23日、一ノ木戸小学校で行われた校内テレビ放送を使った1学期の終業式
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この日、終業式を行わなかった学校は、水害による臨時休校から継続する形で夏休みへ。終業式を行った学校のうち7校は、体育館が避難所となったままで、避難所となっている一ノ木戸小学校(的山信義校長・児童776人)では、校内のテレビ放送を使って終業式を行った。
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的山校長の話に真剣に聞き入る6年2組児童
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同校では集団風邪で全校朝会をテレビ放送したことはあるが、終業式では初めて。的山校長が放送室でテレビカメラに向かって話し、児童は各教室の的山校長の話をテレビで話しを聞いた。 的山校長は水害について、3日間の臨時休校で1学期は72日間だったことや嵐南の小中学校では大きな被害があり、各地のボランティアや同校教諭も交代で嵐南の小学校に手伝いに行っていることなどを話した。 そして「大事なものをたくさん失ったこともあるが、この水害で逆に学んだこともあると思います。人の心の温かさ、みんなが助け合ってくれている。心の温かさや勇気、たくさんの明るさ、人を思う心があふれているのではないか、人間とはすごい力をもっている」。 最後に「被害を受けた市内の小学校の子どもたちがたくさんいるということ、今一生懸命、元の生活に戻ろうと頑張っている人がたくさんいるということを心の片隅にしっかり置いて、いい楽しい宝物いっぱいの夏休みにしてください」と、特殊な形となった夏休みを有意義に過ごすよう求めた。 6年3組(担任丸山澄枝教諭・児童34人)では、嵐南地区からの学区外児童がクラスにいることや担任教諭の自宅も被害に遭ったことから児童も水害を身近に感じており、テレビの校長のことばに真剣に聞き入っていた。
同校では職員9人が被災し、うち5人がクラス担任。この日は、テレビ放送の終業式のあと4時間授業を行い最後に通知表を手渡したが、この被災した教諭が担任する5クラスは、この日は通知表は渡さず、8月10日の登校日に渡す。
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