25日夕方、激しい雷雨があり、三条市内では落雷により各地で停電が発生し、一部では再び冠水するところもあり、7・23水害の復旧活動が終わっていない三条市では、再び市民に不安の色が広がった。
雷雨が激しくなったのは午後5時ころ。まず、遠くの方で矢継ぎ早に光っていた雷がしだいに近づくとともに自転車が倒れるほど強い風が吹いた。
続いてバケツをひっくり返したような雨。落雷の稲光とごう音が市民を震え上がらせ、さらに嵐南地区の広い地域で落雷による停電が発生した。
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西四日町あたりで再び冠水した道路
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三条市南四日町4、原信四日町店では、正面玄関の照明が消えたあと、しばらくたった午後5時15分、店内の電気がいっせいに消えると、来店客の「あっ!」という声が響いた。
もちろん、レジはストップ。営業できなくなり、従業員は玄関で来店客に頭を下げて謝る一方、激しい雨のなかを帰ろうとする客には、頭からすっぽりかぶられる大きなビニール袋を配布した。
7・13水害から2週間近くたつが、今も市民には強烈な恐怖感が残る。「ラジオをつけて」と携帯電話で家に電話する人もいれば、「もー、やだーっ!」とべそを書く子どもも。7・13水害のような破堤はないはずと確信しながらも、一応に険しい表情だった。
また、もともと嵐南地区は冠水しやすく、この雨で道路が10cmくらい冠水するところもあった。