水害を乗り越えて三条市吹奏楽団が県大会金賞、西関東大会出場権獲得

スポンサードリンク

公共施設も検索可能
分類別検索はここ

水害を乗り越えて三条市吹奏楽団が県大会で金賞、西関東大会出場権獲得

(2004.8.2)

7・13水害で楽器や練習場の被害を受けた三条市吹奏楽団（簑口和浩団長・70人）は1日、上越文化会館で開かれた第44回新潟県吹奏楽コンクール・一般の部に出場。金賞を受賞するとともに、3年連続で西関東大会出場権を獲得した。

コンクールの帰りのバスの車中で喜びにわく三条市吹奏楽団団員

コンクールには県内から11団体が出場して課題曲『吹奏楽のための風之舞』と自由曲1曲を演奏。同吹奏楽団は田中賢さんが指揮で、課題曲にミュージカル『ミス・サイゴン』を演奏した。

その結果、金賞を受け、新潟葦原吹奏楽団とともに本県代表として9月5日に山梨県で開かれる西関東大会へ出場を決めた。

同吹奏楽団は、今回の水害で練習場としていた三条市嵐南公民館が床上浸水し、同公民館に置かせてもらっていた楽器も水没してしまった。

使えなくなったパーカッションや大型楽器は、(株)ヤマハ楽器製造などが貸してくれた。練習場は代わりに燕市と加茂市の文化会館を借りることができた。

自宅が被災した団員もあり、練習不足は明らか。一時はコンクールの出場さえ危ぶまれたが、かつて体験したことのない逆境をバネに最大の成果をあげた。

「三条市民も頑張ってほしいという気持ちでのぞみました」と団員。支えてくれたさまざまな人たちの応援に心から感謝しており、続く西関東大会では、感謝の思いを胸に8年ぶりの全国大会出場をかけて挑む。

■関連リンク