|
水害被災のきらきら保育園は本成寺を園舎代わりに臨時保育(2004.8.7) |
|
|
7・13水害で床上浸水の被害を受けた三条市北新保2、社会福祉法人長久福祉会きらきら保育園(遠藤登貴子園長・園児125人)は、7月22日から西本成寺1、法華宗総本山本成寺などを借りて臨時保育を行っており、9日から早朝、延長保育と給食を再開する。
|
本成寺で園生活を送るきらきら保育園の園児
|
園舎の被害は大きく、復旧のめどがたっていないが、保護者からの強い要望で3歳児以上は本成寺の寂光殿で、2歳児以下は本成寺山内の要住院を借りて午前9時から午後4時まで臨時保育を行っている。
保護者の多くも被災したが、水害から20日余りたって職場に復帰した保護者も多いため、9日からは午前7時からの早朝保育と午後6時半までの延長保育、そして給食を再開することにした。ただし、延長保育はこれまでより30分早く切り上げる。
|
寂光殿で過ごす3歳時以上の園児
|
6日は全園児の半分余り、65人が登園した。園児は本成寺での過ごし方にも慣れ、広い境内を走り回り、境内のマツボックリを集めたり、鐘をつく鐘楼堂をのぞき込んだりと、園舎にはない環境を楽しんでいる。 また、本成寺そばには設置団体が同じ本成寺保育園がある。被災で1階は使えないので2階と一部は本成寺を借りて保育をしているが、プールは使えるので、きらきら保育園の園児たちも、同園のプールを使わせてもらっている。 きらきら保育園の園舎は、昭栄大橋のたもとの木造平屋建て一部鉄骨2階建てで、平成14年に開園したばかり。水害の発生した7月13日朝は、職員は登園したものの激しい雨のため園児を自宅待機とし、臨時休園を決めて午後2時半ころに遠藤園長らが外に出ると、すでに道路はおとなの腰のあたりの高さまで冠水していた。
|
鐘楼堂に興味津々の園児
|
最終的に園舎は床から1m余り浸水して床暖房、床、壁などすべてが被害を受け、復旧には約1億円で3カ月の工期がかかる見込みだ。 長久福祉会では、2つの保育園が被害を受け、とくに被害の大きいきらきら保育園の復旧費用は自費だけでまかなうのが難しいため、4日に被害状況を市に報告し、市や県、国の支援策が決まるのを待っている。
本成寺保育園の復旧費用は約2,500万円と見積もるが、復旧すればきらきら保育園の園児も受け入れることができるので、早急に工事を進めている。
|