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市制70周年記念第26回三条市美術展も中止(2004.8.11) |
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10月に開かれる計画だった市制70周年記念第26回三条市美術展(市展)は、7・13水害による住宅の復旧作業などに追われて作品制作どころではない市民が多いため、中止になった。
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日の目を見ることなく幻となった市制70周年記念第26回三条市美術展のポスター
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10日開かれた臨時の三条市美術展運営委員会(中條耕二運営委員長)で中止を決めたもので、中止になったのは今回が初めて。 市展は三条市民の美術の祭典で毎年、300点前後の応募がある。ことしは10月の10日作品搬入受け付け、11日審査、16日から20日まで公開の日程だった。 「広報さんじょう」7月16日号に募集要項などを掲載し、広報する計画だったが、その直前に水害が発生。7月16日号は発行されなかった。 ことしは市制70周年を記念して、最高賞の市展賞に準ずる市制70周年記念特別賞を設けた特別な市展だった。また、ポスターや2,000部の出品規定もすでに印刷してあり、あとは広報、公募を開始するだけだった。 すでに出品まで残り2カ月。被災した三条市・嵐南地区の市民は、住宅の復旧作業が続くなかで作品制作の環境が整う見通しが立たないため、中止と決めた。また、市展運営委員も13人のうち5人が被災した。
三条市は来年、栄町と下田村と合併するため、今の三条市としては最後の市展となるはずだっただけに中止は悔やまれるが、それだけ来年の市展は新市誕生を記念し、復興を祝う盛大な市展となることが期待される。
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