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浸水した墓の掃除は水だけでもOK、洗剤使用で完璧(2004.8.12) |
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三条市7・13水害では、今を生きる人ばかりだけでなく、先祖も被災した。三条市・法華宗総本山本成寺とその前寺をはじめ、嵐南地区の寺院の墓の多くも当然、浸水した。墓参りの13日を前に、浸水した墓の汚れの落とし方を三条市本町6、若槻石材に聞いた。
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若槻石材店内
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同店は墓碑や燈籠、石塀、建築石材工事を手掛ける。水害では寄りかかっている隣りの墓を見てほしいという依頼や、12日朝に泥の入った墓のクリーニングの依頼があったていどで、同店には墓が流されたりといった話は入っていない。
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本成寺裏手の墓地、7月17日撮影
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浸水した墓の多くは今も墓石にくっきりと水の跡が残る。13日夜の墓参りを前にその日の朝、墓掃除へ出掛けるのが一般的だが、水をかけてちょっとこすったくらいでは、きれいにならないと心配する人も多いだろう。 浸水した墓の汚れ同店の若槻八十彦専務は、「基本的には水洗いをして泥をよく落とすというふだんの掃除方法でいい」と言う。 ただ、水害にかかわらず年に1度は洗剤で汚れを落とすことを勧める。洗剤は、洗濯用の粉石けんやガラス用洗剤、落ちにくい汚れは弱酸性のトイレ用洗剤を使い、スポンジで洗う。洗剤を使ったあとは、必ず水でよく洗い流す。
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墓石に残る浸水の水の跡
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若槻専務自身も、盆の墓掃除は洗濯石けんをひとつかみしてビニールの袋に入れて出掛け、水に濡らしたスポンジをビニール袋に入れて洗剤をつけ、墓の汚れを落としている。 墓の外回りだけでなく、納骨室も心配だが、「墓の中に入った水は自然と土にしみこんでいく」と若槻専務。墓の造りやお骨の納め方にもよるが、納骨室から泥だけを取り除くのは難しいと言う。
それでも気になるなら、「きれいにしてあげたいという気持ちで、納骨室の中にもきれいな水をかけてあげればいいのでは」とアドバイスしている。
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若槻石材
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