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望月中小企業庁長官が三条市など被災地視察(2004.8.20) |
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20日、望月春文中小企業庁長官が新潟豪雨被災地視察のため三条市をはじめ被災地を訪れ、被災した金型メーカーや商店街を視察した。
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三条市・一心金型を視察する望月春文中小企業庁長官
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望月長官は午前10時半から県央地域地場産業振興センターで平山征夫県知事や高橋一夫三条市長、渡辺勝利三条商工会議所会頭や見附、中之島、和島の3商工会会長らから被災や復興の状況の説明を聞き、意見交換したあと、被災地を視察した。
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望月春文中小企業庁長官
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三条市ではまず、(株)一心金型=星野忠勝代表取締役会長・南四日町3=を視察。同社は床から150cmまで浸水し、完全に水が引いたのは水害から4日目の16日。工場内の170台の機械はそっくり泥水につかり、すべて修理したが、修理後に故障することもある。
約10台は買い替えることにし、今は9割余りが稼働。金型はやり直しや磨き直しを行い、市に報告した被害総額は機械設備、原材料、建物などで約21億円にのぼる。
星野会長は、必要に迫られている運転資金や設備資金について「政府にいちばん訴えたいのは、無利子、3年据え置き、20年償還の資金」と利子や償還の負担軽減を要望した。 さらに不景気のなかの水害に「ようやく中国に負けないでやって行けそうな見込みが出てきたというところだった」とも。工場視察後、望月長官も景気回復の予兆が見えている時期だけに、「とにかくこの時期を逃してはいけない」と早急な対策を検討するとした。
しかし、「とりあえず、われわれにできることは激甚災害の指定」と、地元業界が強く要望する無利子融資にはふれなかった。このあと望月長官は四日町商店街を視察し、見附市、中之島町の被災地へ向かった。
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