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三条市・四日町小で水害発生から44日ぶりに初登校(2004.8.25) |
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7・13水害で大きな被害を受けた三条市立四日町小学校(渡部則夫校長・児童366人)は25日、水害発生から44日ぶりに初めて児童が登校し、夏休みも残り1週間になってようやく1学期の通知表を手にした。これで被災した三条市内の小中学校すべてが水害後の登校を行ったことになる。
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25日、三条市立四日町小学校の水害後初登校で、体育館もグラウンドも使えないため屋上で行われた全校朝会
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同校では児童366人のうち8割近い291人の家が床上浸水の被害にあい、校舎も床から約150cm浸水。復旧作業には自衛隊をはじめ消防団、ほかの学校の職員や中学生など約500人があたり、今も工事業者にる床下の泥の始末や床や壁の張り替えの工事が急ピッチで進んでいる。
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床板をはがして泥の始末が行われる体育館
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午前9時から全校朝会で、体育館やグラウンドは工事中なので屋上で行い、渡部校長はメガホンを使って児童に話した。 渡辺校長は児童の運動靴や体操着が流され、校舎も大きな被害を受けた代わりに、人の心の温かさや助け合いの素晴らしさを知ったことを話し、多くの支援に感謝するとともに「みなさんの元気な姿を見て、本当によかったです。一緒に頑張りましょう」と児童を励ました。
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グラウンドでは、体育館から出した泥を重機で運び出す作業
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そのあと学級ごとに学級指導を行い、水害後に印刷し直した1学期の通知表を児童に渡した。1、2年生は1階の教室が浸水の被害でまだ使えないため、机もいすもない2、3階の空き教室で行い、児童は床に座って担任の話を聞いた。 6年生の教室では、それぞれの水害発生時や避難所での体験を発表。胸まで水につかったこと、避難先の同校は電気も食料もなく暗闇名のなかで過ごしたこと体験に児童は真剣に聞き入っていた。
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床に座って行われた1、2年生の学級指導
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担任が水が家に入ってきて一番最初に上げたものはと質問すると、児童は「ゲーム!ゲーム!」、「野球道具!」と元気に答え、担任の「勉強道具の人はいないの?」の言葉に大きな笑い声で答えていた。
同校の教室の復旧工事は9月1日、2学期とともに終わる予定だが、ろ過装置などが壊れたプールは今夏は使えない。体育館の工事は9月いっぱいかかりそうで、体育授業をどうするか検討している。
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