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三条市内小中学校教職員を対象に「心の教育」臨時集会(2004.8.27) |
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三条市教育委員会と三条市小中学校長会は26日、市内すべての小中学校教職員を対象に「心の教育」緊急集会を開き、「三条市の教育の見直しのために」をテーマに講演や分科会を行った。
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三条市内すべての小中学校教職員を対象に開かれた「心の教育」臨時集会
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7月に三条市内の小学校児童が同学年の児童を包丁で切りつけた事件を受けて開いた研修会で、市内小中学校の教職員約430人が参加した。
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講師の神村新潟大学教育人間科学部助教授
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心理カウンセラーでもある神村栄一新潟大学教育人間科学部助教授を講師に「発達を考えた子どもの理解と対応」のテーマで講演を聴いたあと、「命の大切さや暴力の根絶などについての指導」、「いじめ防止学習プログラムの自校プランに基づく着実な実践」などのテーマで6つの分科会を開いた。
開会のあいさつで防災服のままの松永悦男教育長は、7月6日に市内小学校で起きた事件は、人間形成の最も基本となる心の教育が一人ひとりに行き渡っていなかったことを真摯(しんし)に受け止め、2度と同じような事件が起きないよう、心の教育の充実への取り組みを求めた。
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教職員の役割に期待する松永教育長
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さらに7・13水害とあわせて「2つの思いもかけないとてつもない大きな出来事」とし、被災した家庭では、子どもたちも家族の一員となって一緒になって困難を乗り越えようと取り組んでいる様子を紹介し、「子どもたちのなかには心に大きな傷を負って、いやされていない子もいる。励まし合い、心のケアをお願いしたい」と求め、声を詰まらせることも。 「学校では学ぶことのできない心の教育をそれぞれがそれぞれの立場で学んだのではないかと思う」と話し、小学校の事件も水害も三条市の教育の再出発として生かしていかなければならないと、教職員が子どもたちの心のケアに果たす役割に期待した。
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