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水害で被災した学校も含めて三条市内全小中学校がそろって2学期の始業式spacer(2004.9.1)

県内ほとんどの小中学校で2学期の始業式が行われた1日、三条市内では7・13水害で被災した学校も含めて22小中学校すべてがそろって始業式を行い、2学期をスタートした。

ぴかぴかの床に張り替えられた三条市立南小学校の体育館で行われた2学期の始業式

ぴかぴかの床に張り替えられた三条市立南小学校の体育館で行われた2学期の始業式

水害で床上浸水した三条市立南小学校(伊藤みさ子校長・児童392人)では、前日31日に床板の張り替えが終わったばかりの体育館で午前9時から始業式を行った。

同校児童の家は297人が床上浸水、33人が床下浸水し、8割以上が被災した。伊藤校長は体育館をはじめ、教室、グラウンド、学用品など被災や復旧の様子を児童に説明した。

さらに「今までわたしたちが体育館で始業式ができることや教室で勉強できることが当たり前と思っていましたが、とっても幸せなこと。みなさんはそんな貴重な経験をしたのです」と前向きにとらえるよう求め、児童の頑張りに期待した。

夏休みの体験や2学期に頑張ることなどの児童発表では、家で体験した水害の様子を克明に説明し、電話が通じずに家族と連絡がとれない不安を味わい、「もう、こんな怖い思いはしたくありません」と話す児童もいた。

続いて感謝の会を開いた。工事業者2人に対して6年生児童が「本当のことを言うと、前から床は少し曲がっていましたが、きょう、来てみたらとてもきれいになっていて、ぼくもみんなも気持ちよくなりました」と感謝の言葉を贈った。