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水害で被災の三条サカイボウルの灯は消えず、10月2日営業再開へspacer(2004.9.12)

三条市内唯一のボウリング場、三条サカイボウル=増田弘義社長・南新保5=は、7・13水害で床上浸水する大きな被害を受けたが、10月2日の営業再開に向けて復旧工事を急いでいる。

レーンなどが届くのを待ってがらんどうになっている三条サカイボウル

レーンなどが届くのを待ってがらんどうになっている三条サカイボウル

水害で同ボウリング場のレーン上では、約2mの深さまで浸水。レーンは反り返り、ピンや機材、コンピューター、シューズと、ボール以外のほとんどを廃棄処分し、被害総額は約2億円にものぼった。

工事は内装工事が始まった段階で、間もなく届く新しいレーンや機材の到着を待つ。木製だったレーンやアプローチは、新設では主流となっているプラスチックなどの合成素材に切り替える。

同社の専属プロボウラーでもある取締役の湯沢恵子さんは、「一日も早く営業を再開したい」。ボウリング場の深夜営業が近所の迷惑になりはしないかと心配することもあるが、営業していない今、ボウリング場前のJR三条駅周辺は真っ暗で、物騒な感じだと言う。

三条サカイボウルの灯は消えない

三条サカイボウルの灯は消えない

客からは「三条に一つしかないんだから、ぜひ続けてほしい」、「いつから営業しますか」という励ましや問い合わせがあり、水害によってボウリング場の地域への貢献度を実感することになった。

また、修復費用の資金繰りなど先のことを考えると不安で、今も水害の夢を見ることがあり、休日でも気が休まらないとも。

「お客さんや、三条市全体が早く元気になって、またボウリング場に遊びに来てほしい。皆さんの笑い声やピンの音など聞けるのが待ち遠しい」と、湯沢さんの頭の中には、すでに営業再開のイメージが鮮明にできあがっている。