|
来年4月の完成に向けて八幡宮社殿再建の上棟祭(2004.10.17) |
|
|
三条市・八幡宮(藤崎重康宮司)と三条八幡宮再建奉賛会(捧賢一会長)は、16日午後2時から八幡宮社殿再建の上棟祭を行い、市民約1,500人(奉賛会発表)が見守るなか、上棟の儀などを行って来年4月の無事完成と堅固長久を祈った。
|
16日行われた八幡宮社殿再建の上棟祭
|
八幡宮社殿は、火災による焼失で明治35年に再建されてから100年余りたち、老朽化が著しかった。昨年、市内の企業経営者らが再建奉賛会をつくって建設事業と平成18年9月まで3年間の募金事業を行っており、工事は拝殿、本殿鞘、神楽殿、社務所、末社、祭具整備などで総事業費は5億円。
|
曳綱の儀
|
上棟祭は、骨組みの完成した拝殿の前で行い、さわやかな秋晴れの下、斎主の藤崎宮司、裃(かみしも)を着た奉賛会役員、工事関係者、来賓など140人と一般の市民合わせて約1,500人が参列。拝殿には紅白幕を下げ、いちばん高い棟木に作り物の弓矢と中央の御神鏡の回りに3枚の扇をつけた吹き流しなどを飾って神事を行った。
|
槌打の儀
|
棟木はすでに取り付けてあるが、「曳綱(ひきつな)の儀」では、来賓らが棟木を棟に上げる紅白の綱を引く所作を行い、「槌打(つちうち)の儀」では、「千歳棟(せんざいとう)、万歳棟(まんざいとう)、永永棟(えいえいとう)」と威勢のいい掛け声とともに工匠が棟木を木槌で打った。 もちや金銭をまいて災禍を除く「散餅銭(さんぺいせん)の儀」は、危険防止のため参列者に供物の引換券を配り、交換してもらい、代わりに奉賛会役員が拝殿上の足場から五色の切麻(きりぬさ)をまいた。
|
あいさつする藤崎宮司
|
藤崎宮司はあいさつで「この骨組みを見ているだけで、いかにも立派なたたずまい。完成の日を思い浮かべるだけで、誠に楽しみ」、「予定通り来年のまつりの前に立派な堂々としたこの八幡宮社殿、境内が整備され、また盛大にお祝いできる日が楽しみ」と話した。
来年4月末に引き渡しを受けたら御霊(みたま)を戻す遷座式(せんざ)を行い、5月14日からの春季例大祭「三条まつり」を迎える。1月14日の献灯祭は拝殿が使えないため、やり方を検討している。
|