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水害被災地の(株)ヤマトヤ本成寺店が全面改装して22日、営業再開(2004.10.21) |
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和洋菓子製造販売の三条市条南町、(株)ヤマトヤ(土屋静雄社長)は、7・13水害から浸水被害で3カ月余り休業していた本成寺店=同市桜木町=の全面改装を終わり、22日、営業を再開する。
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前面リニューアルして22日、営業を再開する(株)ヤマトヤ本成寺店
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同社は本成寺店のほかに条南町と直江町にある生産工場も浸水し、生産設備だけでも被害額は数千万円にのぼった。水没した機械の修理や入れ替えを進め、9月末になってようやく完全復旧した。
機械が修理できないために生産をやめた商品もある。同社の代名詞の「六角凧サブレー」は一時、機械生産できないため、サブレーの型抜きから、1枚ずつ手作業で包装して生産を続けた。
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営業再開に向けて自然に笑顔のこぼれるスタッフ
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水害直後は「会社をやめてしまおうかとも思った」と土屋社長。しかし、社員は長靴をはいて泥と格闘し、復旧作業を進めた。だれからも「やめましょう」の声はなく、逆に「みんなでやりましょうよ」の励ましに背中を押されて土屋社長は再起を決意した。
22日に営業を再開する本成寺店は、水害前の状態に戻すのではなく、あえて全面改装を選択した。駐車場に面した入り口側はすべてガラス張りで、内装は白を基調に、棚や陳列台の木のぬくもりをアクセントにした明るい店内だ。
土屋社長は「新しい店をつくることが、みんなで新しい町(三条市)をつくるためのエールになれば」。迷いはみじんもなく、新しい本成寺店は、水害の被災地に対して同社があげた復興の“のろし”だ。
本成寺店の浅野奈津子主任は「再開を待っていてくださったお客さまの期待に応えられるよう、新しくなった店の雰囲気に負けないくらい明るく、あったかい店にしていきたい」と、張り切っている。
本成寺店は22、23、24の3日間、オープニングセールを行い、来店者にシフォンケーキのプレゼントや500円以上の買い物をした人に同店の300円お菓子券のプレゼントを行う。
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ヤマトヤのホームページ
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