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県中央衛生センター組合の焼却炉で、煙突の上から3分の1が落下(2004.10.23) |
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23日夕方の地震で県中央衛生センター組合が設置する吉田町吉栄地内のごみ処理施設では、古い焼却炉の煙突の上から3分の1ほどのが落下し、職員の車1台を直撃した。
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煙突の上から3分の1が落下した県中央衛生センター組合が設置するごみ処理施設
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古い焼却炉の煙突は以前、上部にひび割れが発生したため、コンクリートの煙突の上から3分の1を切断し、代わりにその上にステンレス製の煙突をつなぐ補修を行っている。
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落下した煙突の上部
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煙突の付け根部分には深さ7、80センチの穴が開き、車は片側半分がぐしゃぐしゃに
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落下する煙突が当たってゆがんだ処理施設の屋根のへりと換気扇のフード
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今回の地震では、午後5時56分ころの1回目の揺れで、そのステンレス部分が建物の西側に落下した。煙突は高さ約55メートルで、そのうち落下したステンレス部分は、長さ約18メートル。直径は太いところで2メートル近くあり、建物わきに横たわっている。
煙突の付け根部分は、下に駐車していた職員の車の右半分を直撃し、車は片側が原型をとどめないほどぐしゃぐしゃにつぶれた。
さらに車のわきには落下した煙突の衝撃で、アスファルトに直径約1メートル、深さ7、80センチの穴が開いた。煙突は屋根に当たってから落ち、屋根のへりはぐにゃぐにゃとゆがみ、屋根のすぐ下の換気扇のフードがひしゃげていた。 落下地点から数メートルしか離れていないところに重油タンクが設置してある。また、建物のすぐ北側にはJR弥彦線の線路がある。そこへ落下しなかったのと、職員にけががなかったのは不幸中の幸いといえる。 同施設には新しい焼却炉と古い焼却炉が2基ずつある。新しい焼却炉は1基ずつに煙突があるが、煙突が落下した古い焼却炉は2基の焼却炉が同じ1本の煙突を共用している。 煙突が短くなっても焼却炉の稼働に問題はないが、環境面から法的に稼働できなくなる可能性がある。しかも、新しい2基の焼却炉のうち1基は補修中で稼働できない。
残る1基だけでは毎日のごみを処理するだけの能力がなく、最悪の場合、処理しきれないごみを敷地内に野積みして処理を先送りしなければならなくなる可能性もある。
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