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三条・きらきら保育園は水害後、園舎での保育を再開した27日に今度は地震で希望保育に(2004.10.28) |
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7・13水害で園舎が被害を受けた三条市北新保2、社会福祉法人長久福祉会「きらきら保育園」(遠藤登貴子園長・123人)は園舎の復旧が終わって27日、ようやく園舎での保育を再開したが、今度は新潟県中越地震の強い余震で、急きょ希望保育に切り替えた。
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27日、きらきら保育園は水害から3カ月半ぶりに園舎で保育を再開したが、今度は地震で希望保育とし、午後から保育園に残る園児はわずか
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同園は昨年4月に開園、それから1年余りで7・13水害に遭い、平屋建ての園舎は床上約1.5mまで浸水した。床や壁、床暖房設備、備品などが大きな被害を受けたため保育を行えなくなり、水害直後は法華宗総本山本成寺で、その後は月岡小学校の一部を借りて保育を行ってきた。
その間、園舎の復旧工事を進め、間借りの保育から3カ月半の27日、ようやく園舎での保育再開にこぎつけた。23日には三条市中央公民館で「ありがとうの会」を開き、同園の復旧を心配し、応援してくれた高橋一夫三条市長はじめ来賓や保護者を招いて、園児が和太鼓の演奏などを披露した。
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園舎の復旧工事は完了したが…
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再開初日の27日は、ほとんどの園児が登園し、午前10時半ころからプレールームで集会を行い、遠藤園長が園児たちに「新しくなった園を大事に使いましょう」と話し始めたところで強い余震が起こった。 余震は一度で収まらずに続いたため、今週は希望保育に変更。保護者に連絡し、午後にはほとんどの園児が帰宅した。 遠藤園長は「今朝は、子どもたちの笑顔と元気な声を聞くことができて、本当にほっとしました」と喜ぶ一方、水害と地震を立て続けに経験した園児たちの心を心配する。
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23日に開いた「ありがとうの会」
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この日の余震では、震える園児や「怖いよー!」と泣き続ける園児がいた。家庭でも精神的に不安定になっている園児もいる。保護者の話では、子どもが水害の体験から自宅に入るのを嫌がり、車の中でご飯を食べた家族もあると言う。
遠藤園長は余震が収まることを願うとともに、職員が一丸となって園児の心のケアを考えた保育に取り組む考えだ。
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