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新潟県中越地震で大きな被害を受けた山古志村の出身の理容師、田中トシオさんが経営するヘアサロン「髪ing」＝東京都＝のスタッフと県内の理容師の50人余りが8日、山古志村民が避難する長岡市内8カ所の避難所で被災者にシャンプーやカットをしてあげるボランティアを行った。
田中さんは理容の世界大会で優勝したこともあり、山古志村の名誉村民。郷里の震災被害に心を痛め、少しでも村民の役に立てればと仕事を生かしたボランティアを計画した。 この日、田中さんはほかの用事で参加できなかったが、ヘアサロンのスタッフ43人が参加。さらに田中さんの店で指導を受けた人でつくる「田中トシオOB会」のメンバー、三条市林町1、ファッションヘアーENOMOTOを経営する榎本泰典さんら県内の理容師10人も加わり、合わせて53人がボランティアを行った。 三条市の榎本さんら10人ほどがボランティアに向かった長岡大手高校では、東京から理容いすやシャンプー台、顔そり道具など店舗さながらの設備を持ち込み、同校駐輪場わきに臨時の青空理容所のオープンとなった。 避難所で生活する人たちは列をつくって順番を待ち、この日から長岡市内の学校で授業を再開した小学生も。カットを終わってさっぱりした人たちは「人にやってもらうと気持ちいいです」と話し、とくに顔そりやマッサージを喜んでいた。 このあとも15、16の2日間、全国の田中トシオOB会から約25人が避難所を訪れ、ボランティアカットを行う計画だ。 ■関連リンク |
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