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中越地震による液状化か、三条大崎中学校の浄化槽設備が隆起、地盤陥没(2004.11.17) |
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新潟県中越地震による液状化とみられる現象で三条市立大崎中学校の浄化槽設備が隆起、地盤が陥没したことがわかり、三条市では間もなく復旧工事を行う。
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新潟県中越地震で隆起、地盤が陥没した大崎中学校の浄化槽は、同じ高さだった浄化槽のふたが段違いに
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浄化槽設備は体育館裏手の人目につかない場所にあり、10月23日の本震の数日後、定期点検を行うときに異常を発見した。
さくで囲った約6メートル四方の部分に3列に浄化槽が並んでおり、汚水をためる槽が1メートルほど浮き上がり、鉄のふたした見えないはずが、ほかの槽のふたと地面の間に5センチほどのすき間ができた。そのとなりの槽の周囲は、柵の外より地盤が50センチ以上、陥没した。
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体育館わきから仮設トイレへの通路をつくる工事
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今の汚水が漏れるようなことはなく、正常に稼働しているので、校内のトイレはこれまで通りに使っている。間もなく復旧工事を行い、工事中はトイレが使えなくなるため、グラウンド側の体育館わきに男子用と女子用10基ずつの仮設トイレを設置。体育館から内ばきのまま仮設トイレへ行かれるように屋根や囲いをつける工事を進めている。 三条市では、浄化槽設備の復旧工事の入札を18日に行う計画で、工事期間は着工から90日と見込んでいる。 三条市では、中越地震で震度5弱を観測。11日までの中越地震による被害状況は、公共施設では8公立保育所と6児童館をはじめ、大崎浄水場、リサーチコア、大崎山公園、公民館や総合体育館などで一部の床や外壁の亀裂や破損があった。 学校では大崎小、保内小、条南小、南小で壁の亀裂やタイルの落下、第一中で体育館天井ボードのずれ、大崎中での浄化槽の隆起があった。
住宅では、内壁・外壁亀裂57棟、内壁・外壁落下34棟、屋根瓦落下・破損18棟、建物傾斜3棟、塀垣転倒12件の計124件で、全壊や半壊はなかった。また、一新橋は地震発生以来、交通止めにしており、余震が収まって安全確認できるまで解除しない。
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