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三条EC例会で中古農機売買システム構築の木宮(株)キミヤ社長が講演(2004.11.19) |
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三条エコノミークラブ(須藤昭会長・108人)は、18日開いた11月例会で(株)キミヤ=農機具製造卸・三条市興野3=の木宮隆代表取締役社長を講師に「顧客満足の創造を目指せ!営業戦略づくりとその実践」のテーマで講演を聴いた。
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18日開かれた三条エコノミークラブ11月例会で講演する木宮(株)キミヤ社長
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木宮社長は昭和22年生まれで、45年に慶應義塾大学商学部を卒業し、49年に家業の木宮農機製作所に入社。64年に代表取締役に就任し、今の社名に変更した。
昨年、インターネットで会員制の中古農機の売買システムをスタートし、販売店や農家が中古農機の売買や情報交換をするサイト「PDS情報ネットワークサービス」を運営している。
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木宮(株)キミヤ社長
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木宮さんは、新事業の実例を通してITやパラダイムの転換、戦略、顧客満足、差別化などをキーワードにビジネスの基本やビジネスチャンスのとらえ方のヒントを話した。 中古農機をインターネットで売買する発想した背景について木宮さんは、インターネットの中古車売買は数多くあるが、農機にはなく、中古を扱う販売店のサイトは規模が小さく、情報が不足していたことをあげる。必要な中古農機をすぐに入手するためにも「いかに大量の情報をいかに早く処理するというインターネットにはもってこいの場だった」。 農機業界は代理店制度が崩れ、同じメーカーの商品を扱う販売店同士が客を取り合っている。中古マーケットは5年後、10年後の戦略として販売店に提案、需要を掘り起こすと同時に、ネットで互いに情報を共有するコラボレーションの関係をつくっていると言う。 とはいえ、ネットで簡単にモノが売れるとは思ってなく、モノを売って利益を得るためではなく、会員の拡大による可能性を追求している。 「変化の節目が至る所に出てきている。それを見つけられる感性を磨いてほしい」とアドバイス。「無理だろう、だめだろう」と思ったら「あなたがやってください。その時の苦労が自分の力になる」と話した。
最後に「わたしは57になって、自分自身の道を見つけた。二代目から始まってようやく創業者の仲間入りができた」、「跡取りは、親父の創業の精神を受け継ぐべき。それが、本当の後継者ではないか」と締めくくった。
■関連リンク
キミヤPDS情報ネットワーク
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