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三条の包丁約700丁を震災被災地の山古志村全世帯へ(2004.11.19) |
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三条包丁組合(曽根忠一郎組合長・25社)と三条鍛冶集団(池田慶郎代表・25人)は、新潟県中越地震で被災した山古志村の全世帯に救援物資として包丁約700丁を届けてほしいと19日、高橋一夫三条市長に託した。
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左から高橋三条市長、曽根三条包丁組合長、池田三条鍛冶集団代表
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午前9時に、曽根組合長と池田代表の2人が包丁約700丁を持って市役所を訪れ、高橋市長に渡した。
包丁は、三条包丁組合や三条鍛冶集団の加盟企業や職人が作ったもので、三条包丁組合が約600丁、三条鍛冶集団が約100丁の内訳。ほとんど家庭で一般的な菜切り包丁だ。 本震発生の前日の10月22日までの2日間、三条市で北信越市長会が開かれた北信越市長会のなかで、三条鍛冶集団は鍛冶体験の指導を行った。その後、27日に開かれた市長会の反省会で救援物資の提供を話し合った。 三条市が大きな被害を受けた7・13水害では、三条鍛冶道場に参加した人たちから見舞いが届き、ボランティアに来た人もいた。今回の地震で、今度は自分たちが被災者に「気持ちだけでも伝えよう」と、包丁の寄付を決めた。 包丁の材料を販売するメンバーは無料で材料を提供し、鍛冶職人全員で手分けして約100丁を作った。 三条包丁組合に加盟するメンバーも多いことから、同組合にも包丁の提供を呼びかけ、約700丁が集まった。ほかにも、包丁を入れる箱を製造する会社も箱を無料や安値で提供した。 包丁の箱には、「健康には食事が一番大切なことと思いますので、この包丁をお使いいただき、元気になられることをお祈り申し上げます。」などと被災者を見舞う言葉をつづったメッセージを入れた。
三条市では山古志村へ連絡し、仮設住宅に移るころに包丁を届ける考えだ。
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