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[NUM総合講座レポート・11/10]高野吉郎木の店カネニ代表(2004.11.20) |
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平成16年11月10日
テーマ:(家業を会社にそして会社を家業に)「木と住まいと暮らし」
講 師:木の店カネニ 代表 高野吉郎
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新潟経営大学2年小泉八恵さん
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「木の店カネニ」の代表の高野さんは、祖父の代からの材木屋で育ってきた。高野さんは長男ということもあり、家業の材木屋を継いだ。
日本の材木の80%は主にアメリカやカナダ、ロシアといった海外から輸入しているものが多い。今、「森林伐採」が問題視されているが、高野さんの話によれば、「木を切った後は植樹をしているので、そういった環境破壊問題の対策はしている」とおっしゃっていた。日本の森林資源は年々増えているのである。
高野さんが今、不安に思っていることは、地震などで住宅の材木需要が増えた場合のことがある。既存の方法は「日本の木を材木屋が買い、それを地方に分配して家を建てる」ということであった。しかし、今回の中越地震のような大地震で大量の材木が必要になった時、輸入に頼ることになる。輸入の場合は「海外の木を総合商社(三井物産、三菱商事等)や専門商社が買い付け,商社系列の問屋から地方の工務店に分配され・家が建築される」という形式になる。この結果、系列外の材木屋は仕事が減ってしまうということである。
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高野吉郎木の店カネニ代表
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高野さんは、スギやヒノキ、マツなど色々な種類の木片を実際に持ってきてくださった。普段の生活では、滅多に触れることの無い木片を見てみると、色や模様、触り心地、そして匂いなどが1つ1つ違うのを実感した。高野さんは「現物・熟考−つまり、自分の目で見て、手で触れて、感じるということが一番大事だということ。」とおっしゃっていた
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新潟経営大学
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