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三条市の保育所で女児が指先を切断した事故で民生常任委員会招集(2004.11.27) |
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10月21日、三条市立塚野目保育所で4歳の女の子が指先を切断する事故があり、26日開かれた三条市議会民生常任委員会で高橋一夫三条市長は「保育中の不注意から発生した。防げる事故だった」と話し、内部連絡が不十分だったとの指摘に「今後は誠意をもってできる限り対応していく」とした。
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三条市塚野目保育所の女児の指先切断事故を受けて26日、開かれた三条市議会民生常任委員会
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市の説明では、事故は10月21日午前9時50分ころ、同保育所の保育室でクリスマス用の飾りを製作中、保育士が厚紙に穴を開けるために使っていた幅16.5センチ、長さ41センチ、高さ25センチのせん孔機に、作業を見ていた4歳女児が右手の中指をはさみ、つめから先を切断した。
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女児が指先を切断したせん孔機の後部のカバーを取り付けた状態
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カバーをはずした状態のせん孔機
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せん孔機には、後部にはめ込む形でごみ受けがついていて手を入れるすき間はないが、事故が起きたときはごみ受けを取り付けていなかった。 事故発生後、同保育所では所長と担当保育士が付き添って女の子を近くの病院へ運んだ。 10月21日に同保育所で事故が起き、所管する市民生部社会福祉課に報告されてはいたが、ほかの保育所への連絡は全保育所長が集まる約1カ月後の11月19日の定例の所長会議で行った。 11月24日に事故の新聞報道があり、同じ日に社会福祉課から民生部長や市長に事故を報告。所管委員会の同委員会が事故報告をするように求め、この日、委員会を招集した。
委員は、ごみ受けをはずしていなければ指は入らなかったとして、保育所の職務規定は守られていたのか、なぜ救急車を呼ばずになかったのかなど保育所の対応や市の連絡や報告、保護者への対応、ほかの保育所へも注意を促すなど事故後の対応の不十分さを指摘する意見が相次いだ。
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