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[NUM総合講座レポート・11/17]加島長作(株)加島屋代表取締役(2004.11.27) |
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平成16年11月17日
テーマ:「私の歩んだ道−食べもの作り、人づくりの心−」
講 師:(株)加島屋 代表取締役 加島 長作
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新潟経営大学2年遠藤貴久さん
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11月17日に、株式会社加島屋代表取締役の加島長作氏による講義が行われた。加島屋さんは、安政2年創業の老舗。初代の長七氏は、秋の鮭、塩干物などを商い、2代目長八氏は、看板商品の「三色粕漬け」を創始し、3代目忠三郎氏は、お客様本位の商いを貫き、今日の信頼を築き上げた。現在の事業内容は、主に海産物を原料とした生鮮食料品、加工食料品の製造と販売を行っている。
加島氏は学校を卒業後、新潟市食品問屋齊川商店、東京築地魚市場中信分店での修行を経て、4代目として同社。入社してからは、「鮭茶漬け」などを開発、キングサーモンの輸入を開始し、加島屋を現在までにされた経営者である。
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加島(株)加島屋代表取締役
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北海道に行った際、牛を殺す現場を見に行き、その残酷な殺し方を見て人間は、命ある生き物を殺して生かしてもらっているのだと思い、食べ物は残してはいけないと思われた。しかし、日本は、輸入をしてまで残飯を出している。この危機感を日本人は、十分に分かっていないので、深く考え反省しなければならないと話しておられた。さらに、現代は各個人が個別に好きな食物を食べる個食が増え、心の栄養が足りていないのではないかとも話しておられた。他にお客様のクレームを直接聞き「一口筋子」を開発したことなども面白かった。
会社を経営していく中では、些細な出来事にも臨機応変に行動することが必要であると考えさせられた。食べ物にはあらためて感謝の心と危機感を持たなければならないと考えさせられた講演であった。
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新潟経営大学
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