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一ノ木戸商店街が来年3月完成のアーケード改修事業を説明(2004.12.1) |
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三条市・(協)一ノ木戸商店街(阿部謙一理事長・27組合員)では11月30日、同商店街のアーケード改修事業に伴う報道関係者説明会を開き、総事業費1億3500万円で来年3月までにアーケードを改修、完成させる事業を説明した。
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アーケード改修事業の内容を説明する(協)一ノ木戸商店街役員
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国の中心市街地共同施設事業計画に認定され、県の平成16年度中心市街地リノベーション事業と三条市商店街環境施設整備事業及び商店街活性化事業の補助金交付が決まって改修工事を行う。
事業費は本体1億2712万3500円、撤去工事及び屋外備品622万6500円の1億3335万円。ほかに看板やシャッターペインティングなど220万円を含めて総事業費は約1憶3500万円になる。
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和洋のアンティークをモチーフにした改修後イメージパース
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うち、補助対象は本体工事で国、県、市が9分の7を補助し、残りを地元が負担。電気代など維持費は店舗以外の人やアーケードを設置していない店舗など、地域の人にも負担してもらう。
工事延長は536.4メートル。アーケードの柱を木で覆い、外灯は市内業者に発注した鋳物製を設置。商店街には公衆トイレがないので「みんなで創る真心サービス」と旗を掲げ、各店がトイレを提供する取り組みも行う。
改修のコンセプトは「なんとなく来てしまう、古きよき“原風景”がみつかる街」。商店街そばの五十嵐川など自然環境を生かし、商家や土蔵、木橋の一新橋など魅力的な古いものと、ハーメルンの館など商店街にある資源を活用した新旧、和洋が融和したアンティークをモチーフとする。
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コンセプト「なんとなく来てしまう、古きよき“原風景”がみつかる街」のイメージ図
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同商店街のアーケードは築30年以上で老朽化が著しいため、改修する。昭和61年に策定した同商店街の「ドイツ村構想」では、ドイツ的な景観の実現のために撤去を検討する一方、雨や雪の日が多い気候や交通弱者にも配慮してアーケードの継続を求める声もあった。 商店街通りに面した店舗は約80、空き店舗も増えて営業している店舗は30近く。平成14年に設立した三条TMOの事業として改修事業に取り組む、三条商工会議所、同商店街、地域住民やNPO団体を委員とする一ノ木戸商店街アーケード改修計画策定委員会を組織し、検討してきた。
同商店街役員らは「地域住民と仲良くならないと商店街は生き残れないと努力してきた」と地域の理解と協力を得られたことに感謝するとともに、商店街のイメージアップや新たなソフト活動が商店街の活性化につながることを期待していた。
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