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本成寺で新年迎える恒例のすす払い(2004.12.28) |
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三条市・法華宗総本山本成寺(鈴木日艸貫首)では、28日午前9時から同寺の年末恒例のすす払いを行い、1年間のほこりをはらい清めて新年を迎える準備を整えた。
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28日、本成寺で行われた恒例のすす払い
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山内住職や門前信徒の30人余りが、300畳以上の広さの本堂を始めに、寂光殿、客殿、奥書院とすす払いを進めた。
午前9時の気温は1.3度(三条地域消防本部観測)。戸を開け放した本堂は吐く息は白く、畳の上でも足の裏から冷たさが伝わる寒さ。
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須弥檀を掃除する僧侶
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門前信徒は本成寺のはっぴに、頭にはタオルをまいて帽子をかぶり、マスクに軍手の完全防備。長さ1m余りのタケや白ナンテン、ヤナギの棒を両手に、4、5人が横一列に並び、中腰で畳を威勢良くたたきながら進み、一年間のほこりをたたき出した。 欄間や柱の高いところは、2m近くあるタケの柄にシュロのほうきで、ほこりを払った。住職らは作務衣(さむえ)を着て、タオルにマスク。内陣の鐘を乾いた布でふいたり、須弥壇(しゅみだん)に上がって木蓮華のほこりを羽根ぼうきで払ったりして、ていねいに掃除した。
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新年を迎える準備の整った本成寺
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同寺では、7・13水害では本堂は被害はなかったものの、自主避難所として一時は100人の人が避難生活を送り、そのあとは、水害で被害を受けた保育園に臨時保育の場となった。
新潟県中越地震では壁にひびが入ったりしたところもあり、修復した。すす払いとともに、災害の多かった一年をも払い、新年を迎える準備を整えた。年越しの夜は午前0時から除夜の鐘を突き、百八つの煩悩を払う。
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