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八幡宮で再建中の社殿に代えて仮設献灯場で献灯祭(2005.1.15) |
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三条市・八幡宮(藤崎重康宮司)では、14日夜から15日未明にかけて小正月の行事「献灯祭」を行った。ことしは社殿を再建中のため、金山神社鳥居前に大きなろうそくを並べて行い、3,000人の参拝客がろうそくの火に商売繁盛や家内安全を祈った。
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再建工事中の社殿に代えて金山神社前の仮設の献灯場で行われた八幡宮の献灯祭
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江戸末期の安政年間に始まったとされる小正月行事。ことしは、社殿の再建工事中で拝殿が使えないため中止も検討したが、戦時中を除いて休まず続けているだけに、文字通り「火を絶たやしたくない」と藤崎宮司。
社殿裏手にある金山神社の鳥居前にシートを屋根や風よけにした献灯場を仮設した。ずっと昔はともかく、近年では拝殿の外で献灯祭を行ったのは初めてと言う。
午後7時から金山神社で神事を行ったあと、鳥居前に並べた30本の大ろうそくに高橋一夫三条市長をはじめ奉納者が点灯した。
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境内に並ぶ露天
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ろうそくは最大で高さ約80センチ、重さは8貫目(30キロ)。炎は20センチ以上ものび、参拝客は両脇に並ぶ大ろうそくの力強い火にそれぞれの願いを込めていた。 午後9時の気温は0.4度(三条地域消防本部)。境内は、ざらめ状の雪と雪が溶けた水たまりで、長靴は必需品。再建工事で境内が狭いため炊きあげを中止したため、暖をとる場所もなく、参拝者は露店の縁起物やたこやきなどを土産に買うと足早に帰っていた。
三条署の発表では、参拝者は昨年の5,000人より2,000人少ない3,000人で、ピークは午後8時から1時間で1,500人だった。
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