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消防庁と県庁を衛星回線で市町村と結ぶ防災無線の通信訓練(2005.1.27) |
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燕市では、27日午後3時から総務省消防庁と県を衛星回線で結ぶ防災無線による通信訓練を行った。
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防災無線で総務庁消防庁と県危機管理防災課と交信する高橋燕市長(右手前)
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震度6弱の地震を想定。停電した市役所を非常用電源に切り替えたあと、高橋甚一市長が総務課に設置された防災行政無線の情報通信ネットワーク電話機で、衛星回線によって結ばれた総務省消防庁と県危機管理防災課に順に通信した。
高橋市長は、それぞれに「訓練、訓練、こちら燕市長の高橋です。震度6弱の地震が発生しました」と交信。続けて市内での電話回線の途絶や被害状況、消防への119番通報の殺到などを説明し、被害状況を確認中で災害応援要請を検討中と伝えた。 これまで情報通信ネットワーク電話機を使った訓練は、県からの一方的な通信を受けるにとどまっており、燕市側から交信したのは初めて。高橋市長は「本番のつもりでやらないと真の訓練にならない」と、厳しい表情で受話器を握っていた。 中越地震では電話回線のパンクに加え、今回、訓練した防災行政無線が主に非常用電源が確保されていなかったために機能せず、被災状況の把握に時間を費やしたことを踏まえ、この日は県内78市町村で同様の訓練が行われた。
防災無線には市町村防災行政無線などいくつかの種類があり、今回、訓練したのは都道府県防災行政無線。都道府県と市町村、防災関係機関を結ぶ通信網で、防災情報の収集や伝達を担う。
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